昨日、中学三年生の受験が終わり、ようやく一息ついている私です。
毎年、1月の半ば~この時期、私は引きこもりに近い生活を送ります。
なぜならば、1月の後半は私立の入試がありますし、2月の後半には、公立の入試と、中学生達の期末試験があるからです。
中学生の定期テストの時期は、今回に限らず、テスト開始の二週間くらい前から、遊びはもちろん、外食にすら行かず、体調管理を徹底しています。
そりゃ、家族と暮らしていますし、どんなに徹底していても、風邪をひくときはひいちゃうんでしょうが、それでもテストを控えた中学生を預かっている以上は、必要以上に人と接触する事は減らし、感染するリスクを最小限に抑える努力はしなければいけないと思っているのです。
これが入試となれば、更に徹底するなんてのは私にとっては当たり前の事で。
だから、入試の前は外食どころか学研の先生の研修会にだって行きません。
て、研修会って仕事じゃないのか!?何を堂々とサボっているのだ。と思った方もいるかもしれませんが、違います。
コロナ禍以降、学研の先生の研修会は、当日なんらかの理由で会場(いつも熊谷市にある会場でやっています。)に行けなかった先生は、後日リモートで研修会に参加出来るようになったので、会場で行う研修会は欠席して、リモート研修に参加しているのです。
だからちゃんと仕事はしています。
これは毎年の事なので、慣れているんですが、今年はこれに息子の大学入試が加わりました。
で、大学入試って、高校入試より早く始まるんですよ。
なので、今年というか、今年度は、年末くらいからずっと仕事と買い物以外は家に引きこもっておりまして。
私が引きこもったって、遠くの学校に通う息子は、往復三時間以上もかけて「毎日が旅行!」みたいな通学をしていたわけですから、あまり意味が無いような気もしましたが、それでも、万が一にも私が感染し、その後息子が感染などという事態になったら大変だと、とにかく極力家にいたのです。
息子の受験は、生徒さんより一足早く終わりましたが、しかし、私にとっての受験とは主に生徒さんの受験を指すので(息子は、願書提出と体調管理くらいしかやる事がないけど、生徒さんには心血注いで指導してますからねぇ。)全く気が休まる事はありませんでした。
それでも、26日を最後に生徒さんの受験も終わり、これでやっと、友達とランチにも行けるし遊びにもいけると、例年よりも、1ヶ月くらい長かった受験期間を終えて、ようやく一息つけました。
生徒さんも息子も、滑り止めの学校からは合格を貰っています。でも、本命の結果はどちらもこれからで。
生徒さんはともかく(あんなに沢山頑張ったんだから、きっと合格していると信じています。)息子は、正直、合格は厳しいかな~と思うのですが、それでも、長い受験勉強期間が終わった事に、ひとまずホッとしました。
とにもかくにも、受験生の皆さんも、その保護者様も本当にお疲れ様でした。
結果はこれからだからドキドキしちゃうと思いますが、今は頑張ったお子様を労い、休ませてあげて欲しいと思います。
それから、これは塾の先生である私からの受験生に向けた切なる願いなのですが。
息子が大学受験だったので、情報を集める為に、ネットを検索していたのですが、その過程で受験生達が集まる掲示板を見つけて、時々そこを覗いていたんです。
で、そこには第一志望に手が届かなかった受験生達の書き込みもありまして。その中の一部に
「あんなに頑張ってくれた塾の先生に申し訳ない。がっかりさせてしまった。」
みたいな書き込みをいくつか見つけたんです。
顔も見た事がなければ話した事もない受験生達の書き込みなんですが、これを読んだ時、私、柄にもなく、ちょっと泣いちゃいまして。
もうね。自分が一番辛い時に、塾の先生に申し訳ないとか思わなくて良いんですよ。
きっと、受験生が
「先生に申し訳ない。」
と思うくらいですから、その先生は、本当に親身になって指導してくれた素晴らしい先生なんだと思います。
でも、そんな素敵な先生なら尚更、自分が手塩にかけた生徒さんが一番苦しい時に、自分に対して申し訳ないなんて思って欲しいとは、微塵も考えないと思います。
不合格の知らせを聞いた時に、先生はもしかしたら、少し顔を歪めたのかもしれません。
でもそれは、生徒さんにがっかりしているとかそんな事じゃ絶対無いんですよ。
もしかしたら怒ってはいるかもれませんが、それは生徒さんに対してではなく、受験の神様に怒っているんです。
「こんなに頑張った私の可愛い生徒に、何してくれてんだ(怒)」
と、神様に怒っているんですよ。
だから、塾の先生に申し訳ないとか思わなくて良いんです。
がっかりしてるなんて事は絶対無いです。寧ろ、不安を抱えながらも必死に頑張った生徒さんを誇らしく思っていると思います。
そして私は、 自分が一番辛い時に、塾の先生にまで思いを馳せる事の出来る優しい受験生達なら、きっとこの先、良い事が沢山あると信じています。
だからきっと大丈夫です。
必死に頑張っていた受験生にとって、受験は何を犠牲にしても成功させたいと思うくらい大切な物だったと思います。でも受験は人生の全てではありません。
人生において勉強は大切です。でも勉強は人生の全てではありません。
私は、学研の先生だから、本当にそう思っていますよ。
なぜならば、学研は「生きる力」を育む教室であり「生きる力を育む」とは、決して「勉強は人生の全てである」などと教える事では無いからです。
学研教室って
「勉強を通して学べる大切な事って沢山ある。でも、勉強以外にも大切な事はあるんだよ。」
と教える教室だと私は思っています。
そして、入試の結果がどんなだったとしても、受験勉強を必死に頑張った受験生であれば
「勉強を通して学べる大切な事」
は、大方身に付いていると私は思います。
だからまずは、頑張った自分を労ってください。
受験生の皆様、本当にお疲れ様でした。
私も、とりあえず今は少し休みたいと思います。
3月は、ずっと先延ばしになっていた友達とのランチもあるし、4月は仲良しの同期の先生の教室を見学しに行く約束もしているし、今から楽しみです♪
それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。