トランプのマーク

上に貼ったのはトランプを題材にした学研の算数教材なのですが、ここ何年かで、トランプ会に異変を感じている私です。
というのも、この教材、J(ジャック)とQ(クイーン)とK(キング)のカードが出てくるのですが、この3つのマークがいくつなのか分からないという生徒さんが、ここ数年、ちらほらと見られるようになったのです。
全員が分からないわけではありません。まだまだ分かる生徒さんのほうが多いです。
でも、たまに、トランプのマークがいくつなのか分からない生徒さんを、年に、一人か二人くらいは見かけるようになりました。
おそらく、トランプで遊んだ事があまりなくて(全然遊んだ事の無い生徒さんはいないと思います。でも、本当に小さい時に何度か遊んだきりとか、神経衰弱とかババ抜きみたいに、あまり数字を意識しなくても出来るゲームしかやった事が無いとか、そんな感じなのかなぁと思います。)JとかQとかKとか言われても、それがいくつなのか分からないのだと思います。
今、トランプで遊ばなくても、他に家で遊べる物が沢山ありますから、あまり遊んだ事が無いお子さんも増えているのかもしれません。
私にも高校生の息子が一人いるのですが、そういえば我が家もトランプで遊んだ事はあまりなかったと思います。
私も率先してやらなかった気がしますし、何より息子本人がトランプをやりたがっていませんでした。
それでも、全くやらなかったわけではなく、息子と私が一番トランプをやったのは、お正月とかお盆に夫の実家に帰った時なのですが(私の実家にはトランプが無かったので、やらなかったと思います)対戦相手は主に私や夫や息子の従兄達で、そして私は、息子が
「またトランプやりたい!」
と思うような遊び方は全くしない母親でした。
トランプに限らず、オセロやボードゲームみたいな室内ゲームを息子とやる時に、私は自分で決めたルールを守っていました。
そのルールとは、
「ハンデはやるが手は抜かない」
これです。
トランプの神経衰弱のように、ひたすら記憶力がためされるようなゲームに感しては、私がハンデ抜きの全力で挑んでも、息子に負ける事が多々あったため、特にハンデはつけませんでしたが、ババ抜きとか、7並べとか、トランプ以外ならオセロとか、若干心理戦が要求されたり、頭を使うようなゲームの時は、ハンデはつけても絶対に手は抜きませんでした。
例えばババ抜きでしたら、小さい時の息子は、非常に分かりやすい性格の子供だったので、自分がババを持ってると
「あぁ!ババがある!」
とか言ってしまうタイプだったんですよ。で、大抵、息子のカードを引くのは隣に座っている私だったので、私は一回は、わざとババを引いてあげていました。(私がババのカードを引き抜こうとした時の反応も、それはそれは分かりやすかったです。)
でも、一回だけです。その後は、全力で勝ちに行く姿勢は崩しませんでした。
7並べもそうです。
息子は
「も~。ハートの9を出してくれない人は誰なの?」
とか言ってしまうタイプの子だったので、一回は息子の要求に応えてカードを出していた私ですが、その後は全力で勝ちに行きました。
オセロとかは、もっと分かり安いハンデをあげて、息子が黒なら、最初から黒は多めに置いておいてあげるとか、そういうハンデはあげていたのです。でもゲームそのものの手は一切抜きませんでした。
結果、神経衰弱以外の全てのゲームで、息子が私に勝った事は一度も無かったと思います。
オセロに至っては、全戦私が圧勝でした。
だから、息子は私に負け続けると、
「も~ママきら~い!」
などと言って泣いており、夫は
「可哀想に…。ママは大人なんだら手加減とかしなさいよ。」
と私に怒り、夫どころか、いつもは私に優しい夫のお母さんにまで
「お、大人気ない…。」
などとボソッと呟かれていましたが、私は全く反省などせず
「悔しかったら、もっと頭を使って全力で母に挑んで来るが良い!へっへ~ん!」
などと言う、恐ろしくロクでもない母親だったものですから…。
これでは、息子がトランプを率先してやりたがるはずもないのです。
我が子とは、トランプなどを一緒に楽しめる親子関係が築きたいと思っている保護者の方は絶対真似しない方が良いと思います。
でも、良かった事も一つだけありまして。
私が息子と対戦していたのはトランプの他にゲームのドクターマリオっていうのがあったのですが(夫が懐かしのファミコンソフト集みたいなのを買ってきまして、その中にドクターマリオもあったのです。)ドクターマリオも、ハンデをあげた上で、私が圧勝しまくりましたら
「もうママもゲームもキラ~イ!」
などと息子は悔しがっており、だからなのか分かりませんが、息子はそれ以降はゲームはあまりやらない子になりました。(その代わりYouTubeとかは良く見ていましたが。)
なので、我が子がゲームばかりしていると、お困りの保護者様は、まずはご自身の対戦ゲームの腕を上げて、お子様にハンデをあげて勝負を挑み、圧勝すると良いかもしれません。
ハンデを貰って、なお負けたという、この事実が、お子様をゲームから遠ざけるかもしれません。あまり責任は持てませんが…。
とにもかくにも、時代は動き、お家でやるゲームなどにも色々な変化があるのだなぁと、最初に貼ったトランプの教材を見る度に時代の流れを感じている私です。
まだお子様が小さく、これから我が子には、トランプなどのゲームにも沢山触れて欲しいとお考えの保護者様は(トランプは数の概念なども育てますし、何より頭を使うゲームが多いので、家族や親戚やお友達とやるのは、とても良いと思います。)どうか私を反面教師にしていただきたいと思います。
時にはわざと負けるなどしてあげますと、お子様の方から
「トランプやりたい!」
と言うようになるかもしれません。
息子が高校生になった今となっては、ドクターマリオ以外は、わざと負けるとかして、トランプとかオセロをもっと息子と楽しんでおいたら良かったと反省している私です。
どうか私のようになりませぬよう。お子様とゲームなどをお楽しみください。
それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2022年09月03日 Posted bymitsubachi at 18:47 │Comments(0) │学研教室│算数
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