おすすめの本はありますか?

おすすめの本はありますか?


学研花園みつばち教室では、毎年保護者面談を行います。そして、その時に保護者の方から良く出る質問の一つが、ブログの題名にもなっている

「おすすめの本はありますか?」

なんですが…。

実は私は、この質問に答えるのがちょっと苦手です。

というのも詳しくは「読書は才能」というブログにも書いたのですが、私の息子は、散々色々な本をすすめたにも関わらず、どの本もあまり読みたがらず、やっと好んで読み始めた本が、科学雑誌の「Newton」だったという経緯がございまして…。

本というのは、本人が興味のあるものでないと、どんなにこちらが良いと思ってすすめても、あまり意味が無いのだなぁと思っているものですから。

基本的には、保護者の方におすすめの本を聞かれた時は、まずは

「お子さんの好きな分野は何ですか?」

と聞いてみます。

しかし、それが私があまり詳しくない分野だったりしますと(サッカーとか野球とかバスケとかのスポーツは、漫画は分かるのですが、本となると、いまいち分からないのです。)

「う~ん。」

となってしまうこともあるんです。

私の好きな本は沢山あるので、それをすすめれば良いのかもしれませんが、なんせそれをやっても息子はちっとも本を読む子にはなりませんでしたので、一対一の面談だと

「本を紹介しても、生徒さんがその本を読まなかったら申し訳ないなぁ」

などと思ってしまうので、自信を持っておすすめする事がどうしても出来ません。

なので、特定の人におすすめするというわけでないブログで、私が子供の頃に読んでいた本などを時々紹介していきたいなと思いました。

というわけで、私が小学生の頃に大好きだった
「さよならおばけの子」
という本を紹介しようと思い、リンクなどを貼ろうと検索してみましたら、出版社まではたどり着けたのですが「品切れ 重版未定」となっておりまして。(私の手元には無い本なので、これを機に購入しようと思っていたのにショックでしたねぇ。)

ブログで一番最初に紹介する本は、今でも購入可能な本にしたほうが良いかな?とも思ったのですが、それでも、この本を最初に紹介しようと思ったのは、この本が小学生の頃の私のバイブルだったのと、今回改めて調べてみましたら、著者である「大川悦生さん」が長野県の出身だったからです。

私がやっているのはナガブロですからね。私自身は長野に住んでいるわけではないのですが、これも何かの縁かと思いましたので、この本を一番最初に紹介する事にしました。

この本は、確か図書館か学校で借りてきた本で、自分の所有物ではなかったのですが、一度返却して、また読みたくなるともう一度借りるみたいな事を何度か繰り返していたと思います。

内容は、親とケンカしてしまった小学生の男の子が家出をし、一晩過ごした空き家みたいな所でおじいちゃんのオバケと遭遇して…。みたいな感じだったと思うのですが、小学生だった私は「家出」という部分に、なんとも言えないトキメキを感じていたのです。

漂流記みたいな冒険もSFみたいな大冒険も良いんですけれども「家出」は、より身近な冒険に感じて、子供の頃凄くワクワクしたんです。

何がなんでも家出をしたいとか、そんな切実なものではなく、手元にあるお小遣いを眺めて

「夜こっそり家を抜け出して家出をしたら、まず朝200円のハンバーガーを買って(実家の裏手に、ハンバーガーとかうどんとかを売っている自動販売機があったんです。)お昼は給食を食べるでしょ。(何故か学校を休むという発想はありませんでした。)夜は300円のうどんを食べて…。」

などとあれこれ計算し、

「これだと3日くらいしか家出が出来ないなぁ。(学校に給食を食べに行った時点でソッコーで連れ戻されるはずですが、そんな事には考えが及ばないアホの子でした。)もう少しお金を貯めよう!」

などとウキウキしながら考えて、家出貯金をしているような子供でした。

しかし、ある程度お金が貯まったら貯まったで

「一週間もお風呂に入れないのは嫌だなぁ。近所に銭湯とかないし。」(当時コンビニなどという便利な物は実家の近くにはなく、食料の調達手段が自販機しか無かったので、家出といっても遠くに行く気は無かったのです。)

などと考え、そもそも一週間もどこに泊まるのか?ちょうど良い建物なんかうちの近所には無いなぁなど色々考え、結局家出を実行出来なかった私にとって、家出を決行し、一晩空き家で過ごせた(しかも結構立派な洋館みたいな家だったと思います。)この物語の男の子は憧れそのものだったのです。

読む度にワクワクして、しかし、いつでも借りる事が出来ると思っていたので、親にねだって買ってもらわなかった事を(自分のお小遣いを使う気など毛頭ありません。なんせ家出貯金をしなければいけませんから。)今になって、とても後悔しています。

まさかネットを散々探し回っても購入出来ない事態になってしまうとは…。本当に大好きな本だったんですが。

こんな事もありますから、お子さんが欲しがった本は是非とも購入していただいて、何度も読んでいるようなお気に入りの本は、なるべくなら捨てずにとっておいてあげて欲しいと思います。

これからも、こんなふうに時々は自分が子供の頃に好きだった本を紹介していければと思います。

それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。



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2022年05月22日 Posted bymitsubachi at 13:27 │Comments(0)国語 読書

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