パロディ

パロディ

夏休みになりましたので、今日は私のおすすめの本を紹介したいと思います。

「だれでも知っているあの有名な ももたろう 」

こちらの作品は、五味太郎さんという方が書いた、ももたろうのパロディとなっております。

ももたろうって、日本人なら本当に誰でも知っていそうな昔話だと思うのですが、この作品は、本来のももたろうとは、ちょっと違う視点で描かれています。

大人向けのパロディ作品は、わりと読んだ事があったのですが、子供向けの絵本でパロディになっている作品は、私はこれしか知らないのです。(他にもあれば、ぜひコメントなどで教えていただきたいと思います。)

ちなみに、大人向けの作品で私が好きなのは星新一さんがお書きになった
「未来いそっぷ」
という本に収録されている
「シンデレラ王妃の幸福な人生」
なのですが、まぁこれは本当に大人向けだと思います。

シンデレラの王子様なんぞ、一国の王子のくせに、シンデレラに一目惚れして自分の結婚相手を決めるような男なので、思慮深いはずもなく…。みたいな視点で描かれているので、まぁなんというか、童話の世界や、ディズニーなどの美しいシンデレラ姫に憧れを抱く、いたいけな少女に読ませるのは、あまりおすすめ出来ません。

その点、ももたろうは、ちゃんと子供向けの絵本なので、安心してお子様に読んでいただく事が出来ると思います。

パロディって、視点を変えれば、こんな解釈もあるという話の作りになっていますから、多様性を尊重する今の時代にもピッタリかなと思います。

子供のうちから、色々な視点や考えがあると学んでおくのは、情報過多なこのご時世、凄く大切な事だと思うんです。

だから、このももたろうに限らず、図書館などでパロディ作品を見つけましたら、お子様にすすめてみるのも良いんじゃないかと思います。

ちなみに、私の一押しのパロディは

金田一少年の事件簿の外伝となる
「犯人たちの事件簿」
ですね。

これ、漫画なので、ブログに書くのはどうしようか迷ったのですが、でも私は、この作品が大好きなんです。

金田一少年の事件簿は、私が高校生くらいの時に連載が始まったと思うのですが、当時は犯人を想像しながら夢中になって読んでいたのを覚えています。

で、時は流れ、大人になった今になって、犯人側の視点から描かれた「犯人たちの事件簿」が発表されたのですが、これがまた面白いのです。

金田一少年の事件簿を読んでいた当時も

「こ、こんなトリック無理じゃない?」

と、ツッコミを入れながら読んでいた話もあったのですが、その私のツッコミを全て華麗に回収してくれる、素晴らしい作品だと私は思っています。

「金田一少年の事件簿」を読んでいた方であれば、楽しめると思いますので(多分…。)こちらも気が向いたら手に取ってみてください。

それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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2023年07月31日 Posted bymitsubachi at 20:09 │Comments(0)国語 読書

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