かけ算はヒーローです
小学二年生のお子さんが必ず越えなくてはならない算数の大きな山。それはかけ算九九。
そうなんです。かけ算九九ができなきゃ、この後の算数やら数学やらは壊滅的に出来なくなってしまいます。
割り算だって分数だって面積だって、かけ算九九が言えなきゃ出来やしないのです。
だから、かけ算九九はとても大切です。
でも、花園みつばち教室では、夏休みに「かけ算九九」はやりません。
そのかわり、学研の教材を使って、かけ算の仕組みを、しっかりと理解していきます。
では、かけ算の仕組みってどういう事かと言いますと、学研の教材を使って説明すると、こんな感じです。

お皿にりんごが2個ずつ乗っていて、そのお皿が4枚あると、りんごは全部で8個です。
要するに、「いくつ」のまとまりが何個あるかというのを表すのがかけ算で、ついでに言うと「いくつ」ていうのは全部同じ数でなくてはいけません。
同じように、お皿にりんごが乗っている問題でも
「一枚目のお皿にはりんごは2個、二枚目のお皿には3個、三枚目のお皿には1個乗っています。りんごは全部で何個ですか?」
みたいな問題ですと、かけ算にはなりません。この時に使われるのは足し算です。
あくまでも、同じ数のまとまりが、いくつか(または、いくつも)あると言うのが、かけ算の前提になってきます。
「同じ数」ていうのがポイントなんです。
で、算数の世界では、基本的には、何かが同じ数ずつ増える時は「かけ算」を使います。
でも二年生くらいのお子さんは思っています。
「え?増えるのは足し算でしょう?」
と。まぁそうなんです。基本的に、増える時に使う計算は足し算で良いのです。
学研の教材にだって、こんなのがあります。

だから、まぁ足し算でもダメではないのです。
上に貼った教材だって、めちゃめちゃ足し算してますもんね。
でも、5のまとまりが3個くらいの問題だったら
5+5+5=15
て書いて答えても、大して面倒でも無いですけれども、これが教材みたいに、5のまとまりが6個とか7個とか、なんなら20個とかになったら、足し算の式なんぞで書くのは、めっちゃめちゃ大変なわけです。
オマケに計算間違いだって絶対多いんです。現に私の可愛い生徒さんは、間違えてしまっていて、私と一緒に直しています。
その面倒から、私達を解放してくれるスーパーヒーローが、かけ算様なわけです。
かけ算は、算数界の、とっても有能なヒーローなんです。
この世界に、かけ算様が無かったら、5個のりんごが乗ったお皿が100皿あります。りんごは全部で何個ありますか?なんて問題を出された日には、
5+5+5+5+5……
なんぞと、5を100個と+の記号を99個も書かなきゃいけないんですよ?
そんな式、先生である私でも、絶対に書き間違えると思います。正確に書ける自信など微塵もありません。
それを、かけ算様は
5×100
などという、なんともあっさりした式で表す事を可能にしてくださっているのです。
かけ算て、とってもありがたい物なのです。
私の教室の可愛い生徒さん達には、このありがたみをちゃんと理解して欲しいと思っています。
ありがたみだけではなく、かけ算の仕組みもちゃんと理解して欲しいと思っています。
だから私の教室は、かけ算九九を丸暗記する前に、夏休みという余裕のある時期を使って、この教材をやってしまう事にしています。
学研のこの教材は本当に有能ですよ。
かけ算九九が言えないお子さんでも(現に今年のウチの教室の生徒さん達は、まだかけ算九九は言えませんが、この教材を全員こなせてますからね。)ちゃんと読めば、この教材は出来るんです。
もう、本当に、私の教室の生徒さんはとても偉くて♪
この教材の一番下の問題を見てください♪

この生徒さんは、本当に、まだかけ算九九は全くと言っていいくらい言えないのですが(九九の練習は10月くらいから学校で相当やりますから、今言えなくても心配しなくて大丈夫です。)何が偉いって、ちゃんと式を作って、答えを求める為に、3×1から3×6まで全部かけ算の式を書いて、答えを3ずつ増やしていっているところです。
私は、別に、この生徒さんに
「3の段の九九って、かける数が1増える度に、答えが3ずつ増えるのよ。」
とか一切教えていないんですよ。(なんなら3の段という言葉すら、まだ教えていません。)
それなのに、教材に取り組む事で
「どうやら3×なんとかっていう式は、なんとかの所が1増えると答えが3増えるみたいだ。」
と自分でちゃんと気付いているんです。
そうでなければ、この式は書きませんし、かけ算九九を暗記しているお子さんも、この式はわざわざ書きません。
まだ二年生だというのに、自らの頭でちゃんと思考し、どうにか答えを導き出そうと工夫をし、3の段の仕組みに気付くって、本当に凄いと思います。
花丸100個くらいあげたいのですが、感動しちゃって、これは次の面談の時とかに絶対に保護者様に見せて、どんなに凄いか説明せねば!などと思ってしまったので、うっかり花丸を書く前に
「ちょっと写真撮らせて!」
なんて言って写真撮っちゃったんですけれども…。
でも生徒さんに返却した教材には、大きな花丸をちゃんと書きましたよ。
この夏休み、私の教室の二年生の生徒さん達には、この教材を使って、かけ算の仕組みをしっかり理解して欲しいと思います。
そして二学期になったら、いよいよ「かけ算九九」を覚えて貰いたいと思います。仕組みがちゃんと分かっていれば、九九を覚えるのもスムーズですよ♪
それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
そうなんです。かけ算九九ができなきゃ、この後の算数やら数学やらは壊滅的に出来なくなってしまいます。
割り算だって分数だって面積だって、かけ算九九が言えなきゃ出来やしないのです。
だから、かけ算九九はとても大切です。
でも、花園みつばち教室では、夏休みに「かけ算九九」はやりません。
そのかわり、学研の教材を使って、かけ算の仕組みを、しっかりと理解していきます。
では、かけ算の仕組みってどういう事かと言いますと、学研の教材を使って説明すると、こんな感じです。

お皿にりんごが2個ずつ乗っていて、そのお皿が4枚あると、りんごは全部で8個です。
要するに、「いくつ」のまとまりが何個あるかというのを表すのがかけ算で、ついでに言うと「いくつ」ていうのは全部同じ数でなくてはいけません。
同じように、お皿にりんごが乗っている問題でも
「一枚目のお皿にはりんごは2個、二枚目のお皿には3個、三枚目のお皿には1個乗っています。りんごは全部で何個ですか?」
みたいな問題ですと、かけ算にはなりません。この時に使われるのは足し算です。
あくまでも、同じ数のまとまりが、いくつか(または、いくつも)あると言うのが、かけ算の前提になってきます。
「同じ数」ていうのがポイントなんです。
で、算数の世界では、基本的には、何かが同じ数ずつ増える時は「かけ算」を使います。
でも二年生くらいのお子さんは思っています。
「え?増えるのは足し算でしょう?」
と。まぁそうなんです。基本的に、増える時に使う計算は足し算で良いのです。
学研の教材にだって、こんなのがあります。

だから、まぁ足し算でもダメではないのです。
上に貼った教材だって、めちゃめちゃ足し算してますもんね。
でも、5のまとまりが3個くらいの問題だったら
5+5+5=15
て書いて答えても、大して面倒でも無いですけれども、これが教材みたいに、5のまとまりが6個とか7個とか、なんなら20個とかになったら、足し算の式なんぞで書くのは、めっちゃめちゃ大変なわけです。
オマケに計算間違いだって絶対多いんです。現に私の可愛い生徒さんは、間違えてしまっていて、私と一緒に直しています。
その面倒から、私達を解放してくれるスーパーヒーローが、かけ算様なわけです。
かけ算は、算数界の、とっても有能なヒーローなんです。
この世界に、かけ算様が無かったら、5個のりんごが乗ったお皿が100皿あります。りんごは全部で何個ありますか?なんて問題を出された日には、
5+5+5+5+5……
なんぞと、5を100個と+の記号を99個も書かなきゃいけないんですよ?
そんな式、先生である私でも、絶対に書き間違えると思います。正確に書ける自信など微塵もありません。
それを、かけ算様は
5×100
などという、なんともあっさりした式で表す事を可能にしてくださっているのです。
かけ算て、とってもありがたい物なのです。
私の教室の可愛い生徒さん達には、このありがたみをちゃんと理解して欲しいと思っています。
ありがたみだけではなく、かけ算の仕組みもちゃんと理解して欲しいと思っています。
だから私の教室は、かけ算九九を丸暗記する前に、夏休みという余裕のある時期を使って、この教材をやってしまう事にしています。
学研のこの教材は本当に有能ですよ。
かけ算九九が言えないお子さんでも(現に今年のウチの教室の生徒さん達は、まだかけ算九九は言えませんが、この教材を全員こなせてますからね。)ちゃんと読めば、この教材は出来るんです。
もう、本当に、私の教室の生徒さんはとても偉くて♪
この教材の一番下の問題を見てください♪

この生徒さんは、本当に、まだかけ算九九は全くと言っていいくらい言えないのですが(九九の練習は10月くらいから学校で相当やりますから、今言えなくても心配しなくて大丈夫です。)何が偉いって、ちゃんと式を作って、答えを求める為に、3×1から3×6まで全部かけ算の式を書いて、答えを3ずつ増やしていっているところです。
私は、別に、この生徒さんに
「3の段の九九って、かける数が1増える度に、答えが3ずつ増えるのよ。」
とか一切教えていないんですよ。(なんなら3の段という言葉すら、まだ教えていません。)
それなのに、教材に取り組む事で
「どうやら3×なんとかっていう式は、なんとかの所が1増えると答えが3増えるみたいだ。」
と自分でちゃんと気付いているんです。
そうでなければ、この式は書きませんし、かけ算九九を暗記しているお子さんも、この式はわざわざ書きません。
まだ二年生だというのに、自らの頭でちゃんと思考し、どうにか答えを導き出そうと工夫をし、3の段の仕組みに気付くって、本当に凄いと思います。
花丸100個くらいあげたいのですが、感動しちゃって、これは次の面談の時とかに絶対に保護者様に見せて、どんなに凄いか説明せねば!などと思ってしまったので、うっかり花丸を書く前に
「ちょっと写真撮らせて!」
なんて言って写真撮っちゃったんですけれども…。
でも生徒さんに返却した教材には、大きな花丸をちゃんと書きましたよ。
この夏休み、私の教室の二年生の生徒さん達には、この教材を使って、かけ算の仕組みをしっかり理解して欲しいと思います。
そして二学期になったら、いよいよ「かけ算九九」を覚えて貰いたいと思います。仕組みがちゃんと分かっていれば、九九を覚えるのもスムーズですよ♪
それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2022年08月10日 Posted bymitsubachi at 22:18 │Comments(0) │算数
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