学校の先生にバレちゃいました

学校の先生にバレちゃいました
先日、私が学研の先生だという事が息子の通う高校の先生にバレてしまい

「あ~~!も~~!私の平和な学校ライフが終わってしまった!」

と嘆きに嘆いている私です。

私の息子は、通学時間が片道1時間半もかかる(電車の乗り継ぎがうまくいかない時は2時間くらいかかります。)それはそれは、遠い学校に通っておりまして。

おかげで私は、毎朝5時半に起きて弁当を作るなどという苦行にみまわれ

「なんだってあんな遠い学校に通っているのか。近くの学校にすれば良かったのに。」

と、日々嘆いておりました。

しかし、そんな私にも一つだけ利点があったのです。

それは、通う学校が遠すぎて、私が学研の先生だと高校の先生にはバレる心配が無い!

これです。も~私は、これだけは本当に嬉しくて。

授業参観とか、文化祭とか、三者面談とか、ルンルンしながら行っていたのです。

ルンルンというか、物凄く気楽な気持ちで行っていました。

じゃあ、中学校とか小学校はどんな気持ちで行っていたのだと思われるかもしれませんが。

いやもう、特に授業参観の懇談会とか、三者面談とか二者面談みたいなものに関しては、全くもって気楽な気持ちでは行けませんでした。

なぜならば、学校の先生方に、基本、私が学研の先生だとバレていたからです。

バレていたから何だ?どうってことなかろう。と思う方も多いかと思いますが、確かに、私が学研の先生だと知っていても、素知らぬ顔で接してくださった先生達もいらっしゃいます。

しかし中には非常に謙虚で、

「お母様は学研の先生をやっていらっしゃるので、私などより教育の事には詳しいかと思いますが。」

とか

「お母様は学研の先生なので、釈迦に説法かと思いますが。」

とか、仰る先生もいましてですね。

一体、学校の先生とは学研の先生を何だと思っているのか。

私はですね、学校の先生の事はめちゃくちゃ尊敬しているんですよ。

先生によっては、私とは方針が違うなと思う事もありましたが(でも、それが良かったんです。私とは違うアプローチをする学校の先生方に、息子は、様々な影響を受け育てられたと思います。色々な先生から色々な価値観を学ばせていただきました。)どの先生も息子を熱心に指導してくださいました。

息子も、そりゃ、たまには先生の文句を言っていた事もありますけども、基本的には、どの先生にも感謝していたと思います。

私は常々

「学校の授業はちゃんと聞きなさい。あなたは学研で授業の予習はしているかもしれないけど、取りこぼしもあるかもしれないし、何より学研と学校では、アプローチの仕方が違う事もあるだろう。同じ問題を解くにしても色々な方法がある事を知りなさい。違いを楽しみたまえ。」

みたいな事を息子が小学生の時は言っていましたし、何より

「学校の先生というのは、授業をやる為に、沢山の準備をしているの。そんな先生達の授業を聞かないのは、とても失礼な事だし、そんな勿体ない事はない。」

みたいな事を言い続けてきました。

学校の先生って凄いと思うんです。

一度に30人とか40人とか同時に教えて、どの子供達にも理解出来る授業をしようと、たゆまぬ努力をしています。実際授業参観を見ると、勉強が得意な子も、苦手な子も、どうにか授業を聞けるように、様々な工夫をしているんだなと思う場面が沢山ありました。

一つのクラスをまとめるのって凄く大変だと思うのに、叱る時はビシッと叱り(息子も叱ってもらいましたよ~。)誉める時は誉め、一生懸命な学校の先生を、私は本当に尊敬しているのです。

そんな学校の先生にですよ、

「私より教育の事に詳しいと思います」

だの

「釈迦に説法」

だの言われて、私はどんな反応をすれば良いんですか。

もちろん毎回

「いやいや。とんでもございません。そんな事は全くありません。」

みたいな事を言うんですが、こんな気まずい事って無いですよ。(私も気まずいですが、学校の先生も、私の相手はやりにくかったんだろうなと思います。もう本当にごめんさいと、毎回思っていました。)

もちろん、このような先生達ばかりではなく、私が学研の先生である事に、特に触れなかった先生も沢山いたのですが、何度か、このような扱いを受けてしまいますと、

「あんまり教育の事を知ってるような感じで話すのも、学校の先生がやりにくいかな…。」

とか

「かと言って、全く知らないふりをするのも、変な印象を与えるかな…。」

とか、ぐるぐるぐるぐる考えてしまってですね。

とにかく私は、なんちゃら面談みたいな時に、学校の先生と話すのが苦痛だったと申しましょうか…。(当たり前ですが、先生が嫌いだったわけではありません。私の気持ちの問題です。先生は何も悪くないのです。)

なんというか、先生とお話するたびに嫌な汗をかいていました。

でも、息子が高校生になってからは、私が学研の先生であることを知る学校の先生は、校内に1人もいなくなったのです。

もう、これに関しては、私は本当に嬉しくて♪

「学校の先生に学研の先生ってバレてないって、こんなにストレスフリーなのか!素晴らしいな!」

などと解放感いっぱいで、三者面談に挑み。

おかげで息子に

「中学の時にくらべてしまりがない。中学の時の母さんは、もっと緊張感をもって先生と話していただろ。一体どうしたんだ!?もう少しピシッとしてくれ!」

などと嘆かれていましたが、私が醸し出す緊張感は、学研の先生の看板を背負っていてこその緊張感だったので、高校でそれが外された今、そんなものが出るはずがないのです。

なので

「緊張感?ム~リムリムリ!解放感でいっぱいだもん。そんなもんを母に求めるのは諦めたまえ。」

などと言って、全く取り合っていなかったのですが、そんな有り様だったから罰でも当たったのか…。

このたび、まんまと学校の先生に、私が学研の先生だとバレたのです。

何でバレたかというと、1ヶ月ほど前に息子が体調を崩して学校を休んだ時に、担任の先生から家に電話がかかってきまして。

で、その時、私は買い物に行っていたか何かで、家の電話は留守番電話にしていたのです。

留守電につながった時に流れるメッセージはこうです。

「はい。学研教室です。ただいま留守にしております。無料体験参加希望の方は、もう一度おかけなおしいただくか、メッセージをお入れください。」

しかし、こう入れておいても、留守電に切り替わったと相手が気付いたとたんに電話を切ってしまえば、私が学研の先生だとバレる事はありません。

だから私は、ナンバーディスプレイの表示を見て学校から家の電話に着信があった事に気付いてはいましたが、電話がかかってきたその時点では

「留守電聞かれたかな?いや、でも、先生はお忙しいし、メッセージなど聞かずに切った可能性のほうが高いと思う。大丈夫だ。まだ学校の先生には私が学研の先生とはバレていない。」

と自分に言い聞かせていました。

それなのに、先日息子が言ったんですよ。

「今日、担任の先生と二者面談をしたんだけど『お母さんが学研の先生をやっているのね。色々勉強を教えて貰えるの?』とか聞かれたぞ。」

それを聞いた私は、目を大きく見開き

「え!?本当に!?留守電聞かれてたのか…。」

と呆然となってしまいまして。

この日をもって、私の浮かれた息子の保護者としての学校生活は終了いたしました。

グッバイ私の平和なスクールライフ…。

とりあえず涙が出そうなくらい打撃を受けていますが、それでも、今回の事をきっかけに、私の学校の先生に対する思いを改めて思い出せたのは良かったと思います。

いやもう本当に、学校の授業って大切です。

学研で予習をしているからといって、学校の授業を聞かないなどあってはならないと思います。

理由は、上に書いた通りです。

私の心の平和と引き換えに、大切な事を改めて思い出せて良かったと思います。

えぇもう本当に…。

それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



同じカテゴリー(その他)の記事画像
学校の先生の特徴
遠くの高校に通うメリット
気遣い
牛乳
ガウディ
ほめない指導
同じカテゴリー(その他)の記事
 学校の先生の特徴 (2024-04-25 13:13)
 遠くの高校に通うメリット (2024-04-18 19:41)
 気遣い (2024-03-24 12:19)
 牛乳 (2023-12-09 23:15)
 ガウディ (2023-08-20 18:07)
 ほめない指導 (2023-08-12 13:22)

2023年11月11日 Posted bySakamoto at 21:01 │その他